山口県を通る酷道491号線の酷さを聞いてくれ
「酷道」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
そう、文字通り「酷い道」なのに「国の道」なのである。
今回はGWを利用して山口県の酷道…もとい国道491号線をロードバイクで探検してきたので、ぜひどのくらい酷いかをお聞きいただきたい。
(前回の更新から気付けばなんと2年が経っていた…体も老いるワケだ…)
旅のルート
今回のルートも例に漏れず、「山道、あるいは自然の多い道を通りたい!」という希望のもとに行程を決定。
(前回も山道やら大自然に触れながら走った九州一周ツーリングですが、それは後日書きます…)
▼ルートはこんな感じ
ルートを考える時はGoogleMapを使いながら、ツーリングマップルも併用するのがGood。
特に山奥なんかは携帯の電波が立たなかったり、繊細なスマートフォンを粉々に壊しちゃったりすることがあるため、紙の地図がかなり優秀。
僕が九州一周でお世話になったこの本も今では世界中探しても見つからない最高のボロボロブックになったけど、めちゃくちゃ思い出が染み込んでる…!ありがとうツーリングマップル…まじで助かった…
早速酷道491号線の実態を公開
1.道幅の狭さ
もちろん1車線しか無い。車1台がやっと通れる幅で、運悪く対向車に出会った場合には「たまにある退避スペース」までバックで戻るしか無いという、車にとっては過酷な道である。
また、自転車にとっても「ガンガン下ってくる車」がカーブの向こうから急に現れたりするので結構恐ろしい。ただし、かなりの山奥のため聞こえてくる音と言えば鳥のさえずり、葉のこすれる音…くらいなのでエンジン音が聞こえてくればすぐに準備ができるなという感じではあった。
2.落石の多さ(自転車にとってはある意味一番つらい)
なんといっても一番「ヤバイな」と思ったのがコレ。
画像中央下に岩が転がっているのがなんとなく分かると思うが、石…というには大きすぎる、こぶし大の岩がゴロゴロ転がっており、特にロードバイクなどの細いタイヤで下っている途中に踏もうものなら、ひとたまりもなくパンクしてしまうため、ここは細心の注意を払わないと痛い目にあいそう。というか遭わないために必死で坂を下った…国道沿いにあさひはあるけど酷道沿いには何一つ無いからな…
パンク修理用に、コンパクトな所が気に入っているパークツールのキット、それから安くて軽いパナレーサーのタイヤレバーを一応常備してるけど、最近修理してないからやり方忘れてそう。
もちろん車で通行の際も小石の跳ね返りやパンクなどには注意が必要そうなのは間違いない。
3.でも落ちる心配が無い!
他の酷道でありがちな「落ちたら死ぬ!」みたいな断崖絶壁は無く、せいぜい少し急な斜面くらいである。その為そんなに恐怖心は無いし、酷道初心者(?)にはある意味ベストマッチ!かもしれない。
そもそも酷道…もとい国道491号線とは?
- 山口の東端の海沿いを回らずにショートカットができる立派な国道であるが、上述の通り1車線しか無く急勾配・急カーブ区間の酷道は大型車が通ることはできない。(とは言え、地元の方は結構利用されているようで、自転車で通行中も乗用車から軽トラ、中型トラックまでバンバン入って行くし「普通に使われてるんだな…」とよく分からない感銘を受けた。)
- 写真にもあるように酷道491は狗留孫山(くるそんざん)の脇辺りを通っている道。どちらかと言うと鷹子山(たかのこやま)の麓や斜面を通っている模様。
- 今回は491号の北半分は通っていないが、いたる所に「酷道」がある模様。ぜひ走破し感想を聞かせていただきだい。
- 「冬は路面の凍結の恐れがあり通行止めになる可能性有り…」的な看板もあったので暖かい時期に行くべし。山だし。
↑実際に先日走った時はこんな感じで、看板は右の道のみを示しており「左は一体何なの…?」と思っていたが、改めてストリートビューを見てみるとこんな看板が…
行き止まりかよ!!!
ストリートビューは2013年当時の画像らしく、現在は看板はパっと見では見当たらず…
※ちなみに左へ進んでいくと民家がぽつぽつとあり、その辺のお家のためだけの道のような感じになっていました(Googlemap参照)
まとめと感想
- 国道491号の酷道を通りたければ、とにかく491を走るべし!勝手に酷道が現れるぞ!
- 自転車で通る時は落石に注意!(僕も上り坂で「ゴリッ」と石を踏んでかなり焦った)パンク修理キットも忘れずに!
- 冬は路面の凍結の恐れがあるらしいので注意!
行く前にちょろっとストリートビューで見た時は「暗いし狭いしちょっと怖いな…?」と恐怖心を抱えつつ向かったワケだが、チャリダーの性なのか酷道に差し掛かった途端脳汁が分泌され楽しんでいたら酷道が終わっちゃった☆という感じだった。
ほどよい上りと爽快な下りが楽しめるのでぜひチャレンジしていただきたい酷道であった。
(動画も作成予定なのでそちらもぜひ!)
広告